当社で実際に働いている配車係の声を紹介します。
2017年から吾妻営業所で、主に大型車の配車を担当されています。
運送会社では、とても大事な役割の「配車係」ですが、なかなか伝わらないその仕事内容について、色々とお聞きしました。
元々は大型車のドライバーとして入社しました。
特に知り合いがいたわけではなく、地元の会社としてよく知っていたので当社を選びました。
5年ほど乗務した頃に、所長から「配車係をしてみないか」と声をかけて頂きました。
配車係になるなんて、考えたこともなかったので悩みましたが、熱心に誘ってもらったので決心しました。
実際にやってみて、イメージしていた以上に大変でしたが、それ以上の達成感があったので続けられていると思います。
「配車」は、お客様からの輸送依頼を受けて、そこにトラックを割り当てることが基本です。
ただ、お客様から依頼される量は、曜日や時期によって波があります。月曜日は工場が動き出したばかりで出荷が少なく、週末の金曜に届ける荷物が多いとか、連休前はみんなが買い物する、飲み物は暑い夏に良く飲まれる、などです。
普段は半日ほどで配車作業は終わりますが、忙しい日は1日掛かる時もあります。
日々の荷量をある程度予想しながらも、突然やってくる追加依頼に、どうやって対応するかが腕の見せ所です。
お客様からの依頼内容が、全く同じという日はありませんが、一日の主な仕事の流れはこんな感じです。
朝来たらまず、
・前日の点呼状況を見て、ドライバーの運行状況を確認
・デジタコのGPS機能で、担当トラックの現在位置を確認
・今日積む荷物の配車内容を確認
次に、
・翌日積む荷物の状況を確認して、必要なら調整
・受注情報をパソコンに入力
・ドライバーが提出してきた日報をチェック
これらのことをしながら、メインの作業である翌々日の配車を行います。
主に電話とFAXで、お客様からの輸送依頼を受け、トラックが足りなければ別の運送会社に協力を求めます。
夕方になると、
・ネット上の求荷求車サイトを見て、世間の荷物の動きをチェック
・翌日積み込みに行くトラックの情報をお客様に連絡
朝8時に出勤し、大体17:30〜18:30頃に退社します。
土曜日は交代で出勤していますが、午前中だけで帰ります。
やはり、配車がうまく決まった時です。
追加の依頼や、急な変更に対応できて、荷物と車がピタッとはまった時、何とも言えない達成感があります。
また、お客様からの依頼にうまく対応できて、お礼を頂けた時も嬉しいです。
当初は不安なことも多かったですが、今はやりがいがありますし、この仕事が面白いと感じています。
日によっては、依頼される荷物が少ない時があります。
ですが、自分が担当するトラックは台数が決まっていますので、荷物が無ければ車が遊んでしまいます。
ドライバーの給与も減ってしまいますし、会社の利益も減ってしまうので、頑張って荷物を探さないといけないのが大変です。それだけ重要な仕事を任されている、という裏返しでもありますが。
それと、大変というわけではないですが、普段からドライバーとコミュニケーションを取っておくことも大事な仕事の1つです。
お客様からの依頼は日々変わりますので、ドライバーに協力してもらわないと対応できません。
ドライバーはロボットではないので、お互い感謝の気持ちをもって、普段から意思疎通を取るように心掛けています。
社員同士で話しやすい雰囲気で、笑いも有り、とても良いです。
今はコロナで難しいですが、週末に一緒にご飯を食べに行ったりもしていました。
仕事の面では、当社に入って色々と勉強になっています。
ドライバーだった自分が配車係になったことで、初めて事務職を経験しました。声をかけてもらわなければ、そんなことを経験することはなかったですし、これほど人とコミュニケーションを取る機会もなかったと思います。
また、最初のころはお客様と話すことに緊張していましたが、だいぶ慣れたことで自分が成長したことを実感しています。
それと、当社は色々な業務がIT化されているので、パソコンのスキルが自然と付きました。
配車係は、日々お客様と会話してお仕事を頂いています。
そういう意味では営業職の一面もあります。
自分が担当するトラックの仕事を拡充するために、所長と一緒にお客様のところに伺って営業をしたいと思っています。